livedoorレンタルサーバ、リニュアル日記

リニュアル開始から
オープンまでを振り返って

レンタルサーバのリニュアルでわかった
問題点と課題。ライブドアが目指す
「真」のリニュアルに向けた、スタッフ奮闘記。

ポータルサイトを持つライブドアだからこそ
提供できるサービスを追加して
他社との違いを見せていこうと決めた。

始まりは突然に

 2007年4月、社内にて。上司より。
「まずはサービスの見直しから始めなさい」
 この一言から、livedoorレンタルサーバのリニュアルが開始された。それは2008年4月にようやくリニュアルオープンまでこぎつけたスタッフたちの、辛く(楽しく?)忙しく壮絶な日々の始まりでもあった。

競合他社の調査
〜価格競争に挑むか否か〜

 我々はまず、自分たちが改めて飛び込もうとする市場を見つめなおす作業から開始した。競合他社の調査を行なう中で気付いたのは、相変わらずの価格競争で、どこもかしこも値下げをしていることだった。各社、ハードディスク容量による差はそれほど大きくはない(注:2007年5月当時。実はこの半年後、各社揃って「大容量合戦」が起きるのだが、この時の我々は知る由もなかった)。さらに調べると、CMSをはじめとする人気の高いアプリケーションを簡単に使えることが、一つのポイントのようにも見受けられた。当然ながら、メールのウイルスチェックやスパム対策、電話サポートは無償が当たり前だ(当社もリニュアル前から同様だが)。それでいて低価格。
 このような市場の中で果たして我々は、何を売りにすればよいのだろう……。サービス担当者たちは他社のWebサイトを閲覧しては、某プロ野球チームの監督のように「ぼやき」続けた。
   そこで我々は、まずは競合他社の平均よりも「チョイ下」を意識し、容量と価格を設定し始めた。実際のところ価格競争とはいえ、まだ飛び込んで勝負できる余地はありそうだと判断したのだ。あとは、そこに様々なアプリケーションやオプションを搭載しつつ、ポータルサイトを持つlivedoorだからこそ提供できるサービスを追加して、他社との違いを見せていこう、そう決めたのであった。

新システムの投下
〜構築のなかで発生した数々の「なぜ?」〜

 リニュアルに際して見直したものの一つに、提供側である我々が管理をするための、ツールの導入があった。リニュアル前は、エンジニアがほぼ手作業で行なっていたのだが、今考えると恐ろしい。しかし今後は、ユーザの申込みから購入〜提供までの流れが自動化されるなど、顧客管理が容易に行なえることになる。まさに、我々にとっては夢のようなシステムで(当時は本当にそう思った)、これから苦楽を共にしてくれる伴侶であるかのごとく「彼(彼女?)」と向き合い始めたのであった(ちなみに「彼女」は数ヶ国語が堪能である)。
 しかし、当初想定していた理想のオペレーションが通用しないことが多く、構築段階から予期せぬトラブルや仮説に反する挙動がいくつも見られたのであった。「なぜだろう?」、「この動作は正しいのだろうか?」、そんな場面が幾度も続き、エンジニアを悩ませたのであった。

ローカライズとの戦い
〜商流や慣習の
 違いから発生する問題〜

 導入したシステムは、そもそも日本向けに限定されたものではないので、日本の商流にある「請求書発行」などは機能として備わっているはずがなかった。当然、カスタマイズが必要になってくる。ユーザが申込むWeb画面も機能として有していたが、例えば画面の遷移や入力項目において、我々の考える「こうあるべき」(他社のどことも比較できない標準的な申込みの流れなど)に近づけるのにも時間を要した。ここには、何人ものエンジニアを投入して対応することになった。
 こうして向き合うこと約半年間、システムに手を加え、問題をつぶしてはカスタマイズを図り、ようやく我々は「彼女」攻略への道筋が見え始めてきた。
 そしてついにサービスとして世に出せる状態となったのは、およそ一年後の2008年3月のことであった。

2008年4月1日
リニュアルオープン!
〜しかし本当の戦いはこれから?〜

 様々な不安と期待が入り交じる中、ついにリニュアルオープンした。オープンして1ヶ月、順調とは言い難いが、何とか回り始めた。ただし、実際のところ、今はまだいわゆる「普通のレンタルサーバ」である。機能やサポート体制は万全だが、この他に他社と比べたときに「価格」や「容量」ではない、「何か」をつけなければ、本当の意味でリニュアルとはいえない。

 2007年4月、社内にて。上司より。
「まずはサービスの見直しから始めなさい」
 この言葉はそこを意味するものであった。
 livedoorレンタルサーバは、ライブドアにしかできないサービスや機能を、今後も提案していく予定である。まだまだ辛く(楽しく?)忙しく壮絶な日々は続きそうである。

鈴木 博和(すずき・ひろかず)

ネットワーク事業部 技術部 カスタマーサービスグループ
ドメイン名、SSL、レンタルサーバと、個人から法人を問わないサービスの運用・運営に従事。これからも、様々なお客様に喜ばれるサービスを提供していきたいです。